目的意識は、個人でも組織でも持つほうが良い

仕事における目的意識を各自が持つことは重要ですが、組織全体で目標を持つことも大切です。
チームが共通の目標を持つことは、団結力を高める効果があるからです。
また、目標を達成させるために、足りない要素を全員で洗い出し、支え合う精神を養うことにもつながるでしょう。

そこで、チームみんなで目標を掲げる際に押さえておきたいポイントを紹介します。
まず、短期間に成し遂げる目標と長期的な目線で目標を決めることです。
目標を達成できると自信がつき、次の目標へとステップを踏み出す原動力になります。
しかし、目標を達成できなければ、自信を失い、行動力まで削がれてしまう可能性があります。
そのため、短期感に成し遂げられるハードルの低い目標を設けたほうが、チームの士気は上がります。

企業の中には、社員に目的意識を持ってもらうために、実現困難な目標を掲げる場合があります。
例えば、売上を何倍にも高めるような目標です。
しかし、達成されにくい目標は、社員のモチベーション低下になりかねないので注意が必要です。
人の心理には、快感原則と呼ばれる法則があります。
目標を成し遂げれば、人は快感を感じます。
ですから、クリアしやすい目標をコツコツ達成することで、人は喜びを感じ、次の目標達成に向けて努力をする気になるのです。
したがって、仕事をするときには、一人ひとりが目的を持って担当業務に打ち込むことも大切ですが、職場全体で目標を持つことも欠かせないのです。